6 気筒が集合する排気マニホールドの真空鋳造では、2.5mm の肉厚が 7 層のシェル、1600°C の注湯、−0.05MPa の真空で安定して充填します。1.5mm を下回ると、同じ形状は量産から研究課題に変わります。限界を決めるのは最後に充填するランナーであり、平均肉厚ではありません。
薄肉の排気マニホールドでは 2.5mm が量産値で、余裕は合金ではなくシェルから来ます。7 層・総厚 8mm のシェルが 1600°C の注湯に耐え、金属がランナー末端に届く時間を稼ぎます。1 層あたり 8 時間乾燥させるため、肉厚は鋳造だけでなくシェルと段取りの問題でもあります。
より薄い断面も可能ですが、プロセス窓はすぐ狭くなります。1.5mm では金属が長いランナーの末端に届く前に温度を失い、欠陥は目に見える穴ではなく湯境として現れます。そのため図面は 2.5mm を設計肉厚、1.5mm をプロセス下限としています。
薄い断面は金属の流れより速く熱を失うため、最後に充填するキャビティが失敗します。充填は金属速度と熱損失の競争で、2.5mm の鋳造肉厚は熱容量が小さい。1600°C・12 秒の真空充填を精密な注湯で行うと、先端は液状を保ちます。先端が止まると短い充填は設計ミスに見えますが、多くはゲートの問題です。
このマニホールドの初品では、細いランナー末端が 1 か所短く充填し、残り 5 か所は健全でした。注湯を 1600°C に上げ、そのランナーにゲートを 1 つ追加すると湯境は消え、2 回目の注湯で 6 か所すべてが充填しました。
4 つの管理が肉厚を次の注湯へつなぎ、それぞれに数値があります。
シェル:7 層、総厚 8mm、1 層あたり 8 時間乾燥。注湯前にセラミックシェルの層数を確認し、欠けた層は薄肉ではなく湯漏れとして現れます。
注湯:炉内 1600°C、真空 −0.05MPa、充填 12 秒。真空は 2.5mm 断面に残るガスを除去します。
脱蝋:165°C・7bar、1.5°C/分で昇温。速すぎる昇温は金属が来る前にキャビティを割ります。
焼成:1000°C で 1.5 時間。薄い断面に残ったワックスは表面のガス欠陥になります。
シェルと注湯が最も重要な組み合わせです。割れたシェルへの完璧な注湯も不良品になり、健全なシェルでも 40°C 低い注湯は同じ結果になります。
検証は寸法が先で、金属組織は後です。初品は最も薄いランナーで切断し、目視と放射線で確認し、超音波厚さ計で 6 点を測定します。量産品は 1 ロット 2 個で同じ 6 点検査を行い、肉厚は ISO 8062-3 の CT6 で管理します。
健全な肉厚は合格品と同じではありません。放射線は引けとガスを見つけますが、疲労寿命は証明できません。鋳造報告書は完成したマニホールドのベンチ試験の代わりにはなりません。
設計を変えるのは肉厚が機能を担えないときで、最初の注湯が短いときではありません。流量の都合でランナーを 1.5mm より薄くするなら、鋳造は適したプロセスではなくなり、溶接や積層のルートが検討対象になります。清掃経路のない内郭が必要ならシェルを除去できず、どの肉厚でも鋳造できません。
肉厚の指示とランナー経路を記した図面をお送りください。最も薄い 2 か所の鋳造性を確認し、見積の前に注湯パラメータを添えて回答します。